声の欄への投稿です
全盲者の人権を護って
ある大都市でのことである。全盲の友人が、旅行中所持金が少ないので素泊まり二千五百円のビジネスホテルを予約した。
行ってみると、トイレは共同で部屋番号しか教えられなかった。
そこで、誘導と本人の部屋とトイレにハンカチか何かで印を付けて欲しい旨を伝えた
すると、そのようなことは出来ないので、他を当たってくれと宿泊を拒否された。
困った友人は私に電話してきた。
社長とのやりとりを電話ですることになった。
社長は「何も差別はしていない。あまりリクエストが多いので断っただけだ。
最初から、そういう人物がくると予約の時に言うべきだ、ここは簡易宿泊所でホームレスも泊まるが、余計なリクエストなどしない。そちらのミスだ」と決め付ける。
「では、本人がリクエストしなければ止めるのか?」と尋ねた。止めるという。
「では全盲なので、勝手にあちこち触りながら部屋をノックしつつ本人の部屋にたどり着くしかないですね」と言った。
「それは困る、お客さんに迷惑をかける」
「だからそうならないように目印を付けて、一度誘導して欲しいのです」
何度かの押し問答の末、やっと引き受けてくれた。
が、従業員が「夜は大便はしませんよね?」と尋ねている声が聞こえた。
私の耳にその声がいつまでも消えない。
全盲者には「人権」はないのか?と今でも怒りを納られずにいる。
小田嶋保子 64歳 無職
花巻市下幅4−10郵 025−0068
電話 0198−24−5213