障碍者へ無配慮な権力


人間の価値は何で決まるのだろうか。真実をみようともせず、地位と利権に、めをギラギ
ラ光らせ、保身
のために真実を捻じ曲げ、嘘をつき通して周りを欺き「地
位と名誉」を得ることなのだろうか??権力を握ると誰しもが奢り高ぶり人々を自由に操
れる
と思い込む。人類史にその例はいくらでもある、が、必ず滅ぼされる。人間とし
て目覚め、奴隷は解放され、民衆は人権の保障に声を挙げ、
民主主義という現代にたどりついた。けれども、権力側は、核という力で、そむく人間た
ちを萎縮させている。人間の
尊厳を認めさせるために、地上の人々は、立ち上がり、驚くべき決定
をした。国連の核兵器禁止条約を多数で採択したのだ。これは、人間の価値を誰にでも
認めるという人類の英知の成果だ。今年はその記念すべき年となった。にもかかわらず、
そんな
英知とは無縁な政府関係者によって、とんでもなく醜い姿が国民の前に露呈されたのだ。
7月
24、25日の閉会中予算委員会でだ。社会的弱者は、支援を削られる一方なので、利益
誘導には我慢できず、審議を見守った。視覚障害者の中には、情報障害を克服して、音声
ソフトを
使ってパソコンを操作し情報を入手する者もいる。しかし、縦横の移動でしか聞きたい箇
所には辿
りつかない。人目で見つけてクリックをすることなど全くできない。ホームページに何百
とある項目に辿り着けるの
は余程上達した人に限られる。やっと開いた審議では、そうし
障碍者への支店など全くなく、残念としかいいようがなかった。7月25日は、相模原
事件から一周年、以来障碍者は、このまま生きていていいのか、と苦しみぬいている。
どのような法律ができても、「いいんだよ、人間の価値は障害の有るなしではないんだよ
」といった真の声は世の中からは届かない。相も変わらず「何にもできない人」と思い込
、腫れ物にでも触るように扱う。安部首相は「めくらばん」、ある大臣は「め
くらか?」などと平で口にする。どれほど耐えられないことか、塵ほどにもおもわな
いのだろう。人間には、「心」がある。(心」を見た人はいないが、その「心」の表れ方
で人間の価値はわかる。ごまかして、言い逃れる人間たちを、そろそろ野放しにはしない
ぞという社会作りをする時期ではないだろうか

小田嶋保子  68歳  無職

郵便番号  025−0068
住所  花巻市 下幅 4−10

電話番号  0198−24−5213

猛暑の花、新聞には載りませんでした。

こんな暑さは体験したことがない。どんなに暑くても家中の窓を開けて網戸から風を取り

込んだり。母が元気な頃は、ひんやりする廊下に二人してねっころがったりして

暑さをしのいだ。年月を経てこの暑さは身にこたえる。なにしろ、涼風ではなく熱風なの

だからたまらない。近頃は、自室にこもってエアコンと仲良くしている。そのエアコンが

、もう年で、外の熱に負けて温度が下がらない。エアコンがあっても、熱中症にかかりかけ


たこともあった。異常気象とかで、世界中気候が狂気のように猛威をふるっている。自然

の力には逆らえないと、この年になって知った。時折東京の息子から電話がある。むこ

うもやはり猛暑のようだ。3歳の孫娘は、電話に出るたびにのびのびと成長してい

るのがわかる。なにしろ、ちょっと前までは、親にいわれた言葉をまねするだけだったの

に、いまでは、適材適所というか、その場にふさわしいせりふをいう、それも親のいいな

りにはなっていないからおもしろい。電話に出そうとしてもにげまわる、なーんですかー

?とか何のことかわかりませーんといっては、跳ね回っているらしい音が届いてくる。

息子がいうのには、「クリスマスにサンタさんくるー?」「いい子にしていないと来ない

よ」「あっ、そー、じゃあプレゼントなんかいらなーい」といった具合だそうだ。ちょっ

と前は、「お空はどうして暗くなるの?」と訊かれてこまったというかわいい質問もあっ

たらしいが。子供の成長は、あっというまだ。少々暑くても体中をばねにして飛び回り頭

から大汗をかいてびしょびしょになっても平気で遊んでいる。この気候が、彼女

にとってはまさに夏なの。だ老いていく者にはわからない楽しい季節なのだろう。世の中

は危険がだらけで、こわい事件が一杯だ。のんびりしていると、彼女も大人の世界に

顔を出しかねない。猛暑のなかで生き生きと花を咲かせようとしている孫娘(花音ちゃん

)の未来を摘み取ってはいけない。

小田嶋保子

声の欄への投稿です。

視覚障害者への選挙公報は申請主義でいいのでしょうか?


私は、全盲です。

国政選挙なので選挙公報が届くのを待っていました。。

あまり遅いので、県の選管に問い合わせてみました。。

わかったことは、後方は個人の申請で配布する、つまり申請主義ということでした。

幸い、私はそこで申し込み、また、花巻の社協からもCDで送られてきました。

選挙公報は、全世帯に配布されるものです。

しかし、文字の読めない視覚障害者にはわかりません。

総務省は、個々人に会わせて、点字、大活字、CD、テープのいずれかで配布するようにとの通知を出しています

今年の4月から、障碍者差別解消法が実施されて、合理的配慮を公共団体に義務付けています。。

とすれば、せめて、市町村で把握している手帳保持者には個人情報保護法とは関係なく送付する必要があるので
はないでしょうか。

高齢化が進み、ますます、文字が読みにくくなる人が増えるでしょうし。

今回は、申請主義なので、仕方がないとして、次回の選挙からは、黙っていても、選挙公報視覚障害者に届く
よう、国、県、市町村で実施してほしいものです。

また、投票所での障碍者へのゆきとどいた配慮を、同じ障碍者として切に望みます


小田嶋保子

67歳

無職

郵便番号、025,0068

花巻市、下幅 4−10

電話番号  0198−24−5213。。

痛み止めで何とかキーを打っています。私のPCからメールが送れなくなったみたいです。以前書いたエッセイを紹介します。新聞には載りませんでした。詳細は岡崎さんにスカイプで話してはありますが。

SL 銀河号
休日になると家の前をSL銀河号が「ボー、ポー」と愛嬌
を振りまいて通る。父の実家は浦和だったので一家そろ
って一日がかりで汽車に揺られて出かけたものだ。体中
煤だらけだった。通学も汽車で貨車にすし詰になってト
ンネルでは息を止めていた。釜の火に石炭をくべる機関
士の汗みずくの姿も目に焼きついている。私を降口で引
っ張り上げてくれる人もいた。汽車は徐行してくれたっ
け。乗り遅れると一時間待たされる。よく線路の上を歩
いて帰った。途中鉄橋があり、線路に耳をあてて汽車の
音がしないのを確めて渡ったが、足下は川、来るかもし
れない汽車に怯えた。渡りきった安心感は何にも代えが
たかった。満喫している風景には、いつも私一人だけだ
った。母の実家にも一人で行った時も、祖母が遠い我が
家に一人で来た時も、煤煙を吐き出す汽車だった。思い
出は尽きないが
年を経て、及川一男著「深き流れとなりて」を読んで以
来、国鉄労働者がいかに私達の安全確保に全力を尽くし
ていたのかを知った。JRの分割で利益優先が本流となり
、利益の上らない過疎地、特に北海道は、安全軽視で事
故が多発している。一方リニア新幹線が取りざたされて
いる。時代には逆らえないが、「お金より生命」を大切
にしてもらいたいものだ。さて、息子が小学生の頃、家
の前をSLが走った。大勢の人が写真を撮りに来た。命知
らずにも彼は、ぎぎぎりまで近付いてシャッターを押し
たそうだ。よく撮れているとかで本人は自慢している。
あの鉄の塊の蒸気機関車が安全に線路を走るためにどれ
ほどの保線区の技術者が携わっているのかを何時かは知
ってほしいと思う。息子には間もなく女児「花音」(か
ろん)が授かる。彼女はいつの日か、蒸気機関車なる物
をSLとして見学に来ることだろう。御祭騒ぎだけではな
く、そこに「働く人たちの誇りと歴史」を汲み取ってほ
しいと思う。

論壇への投稿です。

集団的自衛権は外国での殺人を容認することだ。

憲法九条を何度も読み返した。

九条二項に「国の交戦権は、これを認めない」とあるの
を、長い間見逃していた。

交戦権とは?改めてネットで調べてみた。

そして、「交戦権」を語らないのか:ダグラス・ラミス
- Peace Philosophy この件については、鍵となる言葉
、「交戦権」を論ぜずして理にかなった話をすることは
できない。「交戦権」とは、殺人罪に問われることなく
戦場で人を殺す権利である。憲法9条は、日本国はこの
権利を与えられていないと定めている。以下省略」に出
会った。

集団的自衛権という言葉で「海外で人を殺したり、殺さ
れたりしていいのか?」との訴えに、共感していたが「
殺人の容認」にまでは、思い至らなかった。

いよいよ、公明党閣議決定に賛同する、という報道に
接した。

交戦権では、何人殺しても殺人罪には問われない?

つまり、戦争中は、殺人罪は容認されるということにな
る。

最近、死刑が実行されたようだが、殺人とは、日本では
「死刑」に値する極悪犯罪なのだ。

どんな理由や状況があろうと、人を殺したら、それは殺
人であり、殺した者は殺人犯であり、それ相当の罰を受
けるのが当然ではないか。

以前読んだ、住井すえさんの「橋の無い川」で、主人公
は、これに疑問をずっと抱いていた」

彼女自身、「戦争は集団殺人だ。集合凶器準備、凶暴財
(やくざ)に当たる、こんな理不尽があっていいのか?」
と語っていた。

彼女の生きた時代に、このようなことを発言するのは、
命がけであった。

憲法策定の際、住井さんは、メンバーに選ばれたが、
あまりに旧態依然とした、国体保持の原案だったために
、委員の椅子を蹴って、止めたそうだ。

「殺人は殺人だろう」という素朴な感覚こそ憲法の趣旨
なのだ。

真に、人間として、多くの人々を殺害してきた日本人と
して

これは、貫くべき真情だと、私は思う。

平和憲法に保護されている日本を除いて、世界各国で、
紛争や戦争が、ヒッキリナシニ起きている。、

大手マスコミは報道しないが、そこには、大国の利権争
いによって、踏みにじられた民族間の紛争の火種が、必
ず存在している。。

テロを行う勢力は、、子供たちを洗脳する。そうでもな
ければ、どうして、自爆テロなどするだろうか。

安部政権も利権のために、、教育で子供たちを愛国心
名のもとで、平気で殺人を犯し、それを正当化する方法
を伝授」しようとしている。

戦前の軍国少年少女を再生産しようとしているのは明白
だ。

集団的自衛権=交戦権の行使=罪に問われない殺人犯に
なること」という方程式が、隠されていることを、今こ
そ見抜かなければならない。

憲法九条、特に二項を揺るがぬものとして、体を張って
護りぬかなければ、今の平和な日本を維持することは不
可能な局面だと言っても過言ではない。

ちなみに、私は、「死刑制度」そのものにも反対だ。

、その制度が、なんら、極悪事件発生の歯止めになって
いないのも、戦後の世相で、明らかになっている。

少年法を変えたり、厳罰をちらつかせたりして国民や青
少年を脅しても、殺人に匹敵する自殺は増えるばかりだ。

素朴に「殺すなかれ」を貫ける日本、世界、人類の覚醒
を、ひたすら望むばかりだ。

小田嶋保子 65歳 無職
花巻市 下幅 4−10 
郵 025−0068
電 0198−24−5213

声の欄への投稿です。

「昭和を生き抜いた人を悼む

昭和は、農産物だけでなく、山野や川からの恵みで生きてきた。

彼は少年期からずっと山の自然に癒されて人生を送った。

建設業界で、ビルや橋の土台作りを仕事としてやりぬいた。

「誰にも褒められず」人の嫌がる仕事のために

暑さの夏でも、雪の降り積もる冬でも、朝早くに自転車で通い通した。

「この橋は、お父さんが作ったんだよ」と誇らしげに語る娘さんを残して彼は逝った。

私は、そういう人を尊敬する。

宮沢賢治の「雨にも負けず」を身をもって生き抜いた人だった。

者が溢れ、便利になりすぎた平成の今

彼のように自然とともに生き抜ける人は、現れるだろうか?、
小田嶋保子  67歳  無職

花巻市 下幅 4−10

郵 0250068

電  0198−24−5213

ばん茶せん茶への投稿です。

幸福を呼ぶ樹


65才になって看護師の仕事から解放された妹から電話があった。

「ひしゃげていた幸福を呼ぶ樹を買ってきて心をこめて世話していたら、とっても元気
になったのよ。

だからもう1つやー(妹は私をこう呼ぶ)のために幸福を呼ぶ樹買ったけど、いじけて、
ひしゃげていて生き帰るかなーと不安に思いつつ数日世話したら、とっても元気になっ
たので、やーの樹として育てるわ。」と言う。

障害や怪我、病気に取り付かれ、夫婦共に老境に入りりつつあり戸惑っていて「幸福と
はなんぞや?」と苦悶していた矢先だった。

それがきっかけになれば嬉しいなー、とは思っていた。

中途失明で文字を失い、点字と音声パソコンをマスターしていた。

しかし、音声パソコンはしばしば音声が出なくなるという事件を起こす。

音の出ないパソコンはただの箱でしかない。

あれこれやってみても、どうにもならない。

夫はパソコンはしない(ワープロ派なのだ)。

途方にくれて落ちこんでいる妻を見るに見かねてか夫は私の目になってマウスで試みて
くれた。

やはり音声は出ず、その晩は諦めた。

翌朝奮闘している妻の姿に心を動かされたのか、夫は本気で取り組んでくれた。

遂にパソコンから音が出た。

天にも登る思いだった。

溢れんばかりの喜びと感謝の気持で一杯になり夫に抱きついていた。

失明しても、周りは白っぽく見えているような気がして恐くはなかった。

ところが、パソコンがただの箱になった時、本当に目の前が真っ暗になった。

その暗闇から救い出してくれたのが長年連れ添った夫だった。

二人の気持が何年ぶりかで一緒になったと実感した瞬間だった。

夫へのわだかまりがすーっと消えた一瞬だった。

見失っていた本来の自分に戻れた。

以来、二人の生活に笑いや冗談も戻ってきた。

いじけて、ひしゃげていた自分から解放され、生きようという気力が自然に沸いてきた。

きっと、妹が育ててくれているあの樹が「老後の幸福」を呼んだのだろう。

この幸福、離さないぞ!


小田嶋保子  67歳  無職

花巻市 下幅 4−10

郵  025−0068

電  0198−24−5213