赤旗が信頼されています。 若手弁護士の会から 紹介

特定秘密保護法萎縮効果を狙ってますが、それが何か?〉 〈投稿を編集〉

昨年12月6日、特定秘密保護法が成立してしまいました。
 12月13日に公布され、1年以内の施行が予定されています。

* ワンポイント法律知識 *

公布:「こういう法律作ったよー」と発表すること
 施行:実際にその法律が力を持って動き出すこと。

何もなければあと10か月も経たないうちに、「現代の治安

維持法」ともいうべき希代の悪法が動き出してしまいます。

法律の廃止に向けて、各方面が活発な活動を展開している

ので、ぜひ、皆さまも関心をお寄せ下さい。

さて、2月25日付の「しんぶん赤旗」の報道記事は、この

特定秘密保護法がどのような意図で作られたか、の一端を

知る大変貴重な報道です↓

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2014-02-25/2014022501_01_1.html

情報公開請求でゲットした文書によると、
 秘密保護法制の考え方をまとめた政府の有識者会議報告

書が、『秘密を取り扱う者に緊張感を与える』ことを罰則の

目的の1つとして記しています。刑罰で人を威嚇させる文言が、

有識者会議の最終盤で突如、法務省の反対を押しきって書き

込まれていたことが判明しました。

法務省は事前に反対していたのです。

「緊張感を与えることを目的に刑罰を規定するなんて!」と。

その理由は、
「(刑罰は)一般的に違反行為に対して刑罰をもって臨むことが

行政の円滑な実現及び秩序維持に必要不可欠と認められる

場合に設けられる」

「必要性の有無を離れて罰則が特別秘密を取り扱う者の意識

向上のために設けられるものであるとの誤解を与える」

要するに、
 「秘密を取り扱う者に緊張感を与える」って、別に機密漏えい

なんて全く懸念されるような場面じゃなくても、およそ「秘密を取り

扱う者」に、何かあったら刑罰を科されてしまうと常にビクビクさせ

ること自体が法制の目的であると報告書は公言しているわけです。

つまり「萎縮効果を生じさせる目的だよ、それが何か?」と言って

いるのです。

いやいや、刑罰ってそういうものじゃないでしょ、萎縮効果を

生じさせることが目的なんておかしいでしょ、と法務省は反対した

のです。近代刑法がある国の役人として、当然の反応です。

でも報告書は法務省の反対を無視して、そのまま最終報告書に

盛り込みました。

つまり(というほどでもないのですが)、

特定秘密保護法の刑罰規定は、ほんっとうに、

? 特定秘密を漏洩したり近づいたり近づきたいなーと思ったり

する人を厳罰に処すためのものでもあるし、

? 実際に特定秘密を取り扱う人が常にビクビクして「この行為も

罰せられるのかな」「処罰されたくないし、よく分かんないけど

念のため動かないようにしよう」「念のため」「念のため」…と萎縮

することを狙ったものでもある、ということです。

このような、近代・現代の法治国家として当然の観点からの

懸念を無視して強行突破されることが、安倍政権の運営では

あちこちにみられるなあと思います。

あきらめず、おかしいと思うことはおかしいと、声をあげ続けて

いきましょうね!


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