いかがわしい道州制動き出す、やめてくれー、ますます声がとどかなくなるー。記事紹介です。

今日はメーデー、桜満開の下夫と再会した記念日だった
なーとしみじみ思っています。

以下新聞の紹介です。みなさん、どのように重いますか
?私は、こんな切捨て策はゆるせ
ません。

主張/「道州制」法案/“国の姿”を壊す仕掛けづくり

都道府県を廃止して道や州という新たな地方制度導入を
めざす「道州制推進基本法案」の
今国会提出を自民・公明両党が合意し、作業を加速して
います。安倍晋三首相は「早期制
定をめざしたい」と意欲を示し、日本維新の会、みんな
の党にも協力を求めています。

自治体の「広域化」を強制的にすすめる道州制は、住民
と向き合う地方自治体の本来の役
割をゆがめる大改悪です。国の仕組みを根本から変えて
、国民の暮らし全般に深刻な影響
をもたらす、きわめて危険な策動です。

“国の崩壊につながる”

道州制は、全国を10程度の地域に分割し、「東北州」
「関西州」などといった「広域自
治体」をつくる構想です。同時に現在約1700ある市
町村の合併をさらにすすめ、将来
300程度の「基礎自治体」への再編を強いることもも
くろんでいます。

自民党経団連は「新しい国づくり」「究極の構造改革
」と位置づけてきました。国のや
るべき仕事を外交・防衛など非常に狭い分野に限定し、
医療・介護・教育などの仕事は「
権限移譲」の名のもとに、道・州や基礎自治体に押し付
ける“国家の大リストラ”です。

こうした「権限移譲」は地方の財政力の違いで左右され
る福祉・教育の格差をもたらしま
す。住民福祉の向上・増進に国が責任をもつことを定め
憲法25条などの理念を放棄す
るものです。

全国町村会が、大都市圏への人口集中や、自治体と住民
の距離が遠くなることなどに強い
危機感を表明し、“住民自治が衰退し、ひいては国の崩
壊につながる”と反対しているの
は当然です。

自公が検討中の「道州制推進基本法案」には、道州の定
義や基本理念を書き込みます。法
律への明記は初めてで、道州制導入を国の正式な方針へ
の格上げをねらっています。道州
制実現を確実にするため内閣に推進本部を設置するほか
有識者による「道州制国民会議
」が首相の諮問を受け道州の区割りなどを行い、3年以
内に答申する内容も盛り込みます
。期限を切って一気に加速させる仕掛けです。国民的議
論も十分でないまま、道州制の既
成事実化に突き進むことはまさに暴走そのものです。

けしかけているのは財界です。経団連が「先送りはもは
や許されない」と緊急提言し、2
018年の道州制導入を迫っていることは重大です。経
団連は、道州制による地方公務員
人件費削減や公共投資「効率化」で約5兆8千億円の財
源が捻出できて、それを道路・港
湾など大規模開発に回せるとの皮算用までしています。
道州制導入をもうけ拡大に利用し
ようというのは、あまりに身勝手です。

ストップの声大きく

財界・大企業の求めに応じて地方制度を再編し、住民に
犠牲を強いるのは何の大義もあり
ません。地方自治を破壊し、地域経済を衰退させること
は許されません。

自公とともに、「大阪都構想」を掲げる「維新の会」が
改憲もからめて道州制導入への「
突撃隊」の役割を果たしていることは、同党の危険な姿
を浮き彫りにしています。

“国の姿”を大変質させる道州制導入と市町村大再編の
危険な企てを阻み、国でも地方で
も「住民が主人公」を貫く政治の実現を求める声を広げ
ることが急がれます。