8月19日岩手日報の論壇に掲載されました。

熱中しすぎて熱中症気味になっている岩手の小田嶋です。

岡崎さん、良かったですね。

音楽には訴える力があり、涙が出そうになりました。
北海道の吉田さん、本を紹介してくださってありがとうございました。

何度も何度も聴きかえし、中身を自分のものにできるようになり、やっと自分の言葉で
語れるようになりました。

日曜日に投稿したばかりでしたので、びっくりしました。

思いの丈を千文字にこめたつもりです。

今日、特別委員会があるそうですが、ラジオでは中継しませんね。

ネットで聴こうと思っていますが、果たして上手くPCを作動させられるかどうか?

以下、掲載された記事です。


本音隠すプロパガンダ


「戦争プロパガンダ十の法則」を読んだ。安保関連法案が国会で審議されているからだ。

それによると、戦争は平和と民主主義を護る、弱い国を護る、悪い国から自国や他国を
防衛するためにやむおえず行う。

国民を様々な方法で誘導し、正義の戦と思いこませる。世論を操作し、不利な情報は隠
蔽し、反対する者は弾圧して目的を遂げる。

しかし、本音は経済や利益の拡張、権力や支配の拡大が真の目的だと言う。

第一次世界大戦も第二次大戦もその後の数々の戦争も同様だと言う。

著者は具体例を挙げ、実際に本音を隠して人民を戦争に巻き込んでいった戦争プロパガ
ンダを紹介している。

プロパガンダとは?事典によると、政治、宗教など、人々を思う方向に動かし目的を達
するための多種多様な宣伝効果を狙った取組みということらしい。

安部総理の談話は、今までの法案成立への執念を隠し、侵略、植民地化、反省とおわび
の言葉はあったが自分の言葉としては語っていなかった。

直前の法案審議で、自衛隊では、八月に法律が成立し、それに沿った行動日程が決まっ
ていた事が明らかになっては、談話を信用する訳にはいかない。

立法府である国会を軽視した暴走であり、平和を口にしながら戦争に加担する姿そのも
のだ。

戦後、日本国憲法の下で民主教育で「主権は国民にある」と教わって育ち、人生の全て
憲法に護られて過ごして来た団塊の世代の一員として、

権力を縛る憲法を権力者が壊すのを黙殺する訳にはいかない。

九条のおかげで朝鮮戦争ベトナム戦争イラク戦争などに巻き込まれる不安や恐怖は
無かった。

しかし、今の法案が通れば、否応無しに若い世代に不安と恐怖感を負わせる事になる。

法案が出されてからずっと審議の成り行きを注視してきた。

プロパガンダと思わしき暴言失言の数々。核兵器もミサイルも運ぶ。戦争現場でない所
が即現場に変わる。へいたんこそ危ない。攻撃されたら武器を使う。こうしたことが明
らかになった。

自衛隊を海外に出すとは、隊員に他国のために命を差し出せということも分った。

また、仮想敵国を作るのもプロパガンダの1つだ。現在、北朝鮮、中国がそうだ。

情報操作、言論弾圧も実際に行われている。

但し、戦前と異なるのは、たとえ報道されなくとも、毎日反対集会が国会前で行われ、
若者達がでもを繰り広げ、反戦運動が全国的に広がっていることだ。

今こそ耳あたりの良い言葉に騙されると命取りになると声を大にして訴えたい。

小田嶋保子 66サイ  元高校教員

花巻市 下幅 4−10

郵便番号  025−0068

電話番号  0198−24−5213