ひととせへの原稿です。 誤字脱字はそちらで訂正お願いします。 出来立てのほやほやです。読んでみてください。 感想もお願いします。  もんちゃん、ありがとうございます。

他国の言語をもてあそんではいけない。

小田嶋保子

見えなくなってから、互いの情報のやりとりは、触れ合うこと、声で伝えあうことしかなくなった。

点字の読み書きができる者同士は、点字を通して意志疎通はできる。しかし、それは限られた者でのやりとりで
しかない。

点字、音声パソコンをなんとか使えるようにはなったけれど、直接意思疎通は相手の発することばつまり音声に
頼るしかないということになる。

人は、自分にとって必要がなければ音声を発しない

相手が必要としていることを理解する人は少ない。

たとえ、五感を駆使しても、眼前で起きていることを認識しきれない場合の方が多い。

その結果、発せられることば(言語」には自ずと敏感にならざるをえない。

小説など、言外の意味を汲み取ることも、読む者の年齢や感知力にもよるが大切なことであり、点字や音声図書
の利用を手に入れた者にとっては、他と変わるものではない。

他国の言葉でなにがしら、気持ちを伝え合っている場面(映画やテレビなど)に遭遇すると、日本語文化とは異な
った他国の文化の存在に思いをはせ、伝え合っている言語を手に入れたくなったのは、余程前のことである。

あくまでも、言葉の持つ未知の世界を知りたいとの思いからの出発であった。

当時の時代背景として、当然英語が主流であった。

艱難辛苦を経て、英語は母国語並みとなって我が身に住み着いた。

願望は果てしなく広がり、成就した訳ではないが、数ヶ国語に挑戦し、ある程度その国の言語で気持ちを通わせ
ることもできるようにはなった。

残念ながら、他国後を話す隣人に恵まれず、カビが生えかけてはいるのだが。

もっと残念なのは、見えないばかりに、相手を認識できず、こちらから声をかけることが不可能であり、おおく
の機会を失ってきたことである。

日本は米国の属国化して久しい。したがって、英語を話すようにと、日本が挑戦や中国にそうしたように強制さ
れたかというと、決してそうではない。

欧米文化にかぶれ、第3石の文化や言語には見向きもしなかったのは確かにそうであったけれど。

数年前までの日本人は「英語は話せない」というのが普通であった。それで不自由もなかった。

ところが、ちらりほろりとカタカナ英語が一般のマスコミに顔を出し始め、遂には国会でも英語?が登場するよ
うになった。母親の世代は「何がなんだかさっぱり分からない。日本人なら日本語で話しなさいよ、本島にねー
」とぶつくさ文句を言っていた。

時を経て、現在はどうなっているだろうか。

パソコンが普及したせいもあるだろうが、とんでもなく醜いカタカナ英語ではなく英単語が我が物顔にマスコミ
はおろか国会や若者たちの会話にも登場しまくっている。

米国の職人地にでもなりたいのか?と首を傾げたくなる。

パソコン用語ならしも、経済の専門用語が議会の中で飛び交っている。

専門用語など、日本語でさえ怪しいというのに、英単語を日本文に混ぜ合わせて、視聴者が、分かろうが分かる
まいがどんどん進んでいく。

開いた口がふさがらないとはこのことだ。

それほど自分が英語に通じているのを見せびらかせた意のなら「全部、英文で言いなさいよ。」と言いたくもな
る。

うがった見方をすると、答弁などが、国民に分かられないようにするためにどんどんみっともないカタカナ英単
語を使って煙に巻け!という作戦なのかもしれない。

日本は恥の文化ゆえ、周りがしっているのに自分が知らないのは恥ずかしいとして、分かったふりをしている人
々は数限りなくいると思われる。

日本語を習得し、英語を学び、教えてきた者として、思うことは、ちゃんとした日本語がある単語なら、英語ら
しきものに置き換えるべきではない、ということだ。

まして、日本語さえ十分に習得していない小学生に、科目で英語を教えようなどという発想は、民族の誇りを捨
てるようなものだ。

他国の民族の歴史を負っって変遷を繰り返してきて現在の言葉になったそれぞれの国の言語を

深く探求もせずに、底の浅い猿字絵ともみえるこっけいな言葉図解は、長続きするとは思えないが、きっぱりや
めさせるべきと思う。

なぜなら、そうした行為は他国の言語をもてあそぶだけで、他国におもねりつつ他国の真の文化を貶めることに
なるからである。


MLホームページ: http://www.freeml.com/9253

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