岩手日報の声の欄に掲載されました。

生活保護とプライバシー

生活保護法が通過したとは言え、実施はまだ先のことで

ある。国会では先取りするようなマニュアルで窓口対応

がなされていた自治体が多くあることが判明した。厚生

労働省は間違いであるという通知を各自治体に急遽出し

た。私の友人で全盲の青年がある件で生活保護を滑り込

みで需給した。生活保護について、彼も私も知識が無く

、また生活保護課からは詳しい説明もなかった。後追い

であちらこちら相談しながらやっと単独生活がスタート

した。ところが、保護課の課長が、時々見回りにくるの

だが、必ず冷蔵庫を黙って開けてみるという。例え保護

を受けて生活しているとしても、プライバシーというも

のがあるだろうに。勝手に他人の家の冷蔵庫を開けてい

い訳がない。憲法25条の生存権では、「国民はすべて、

最低限度の健康で文化的な生活を保障される「であって

保護のわくないでつつましく生活している者のプライバ

シーを侵害していいとは一言も書いてはいない。まだま

だ克服しなければならない全盲が故の障害事項が予想さ

れるけれど、大阪の介護保険料を負担させられていた事

件のようにならず、一方の情報をうのみにせず、友人支

援者に支えられて健康で文化的な生活をしっかり手に入

れてほしいものである。

小田嶋 保子  65歳  無職

花巻市 下幅 4−10 
電0198−24−5213

郵 025−0068